「ホンダジェット」受注好調・米国100機突破、増産検討
【ニューヨーク8日共同】ホンダが開発した七人乗りの小型航空機「ホンダジェット」=写真、同社提供=の受注が好調だ。二〇一〇年をめどに米国の工場で年間七十機程度で量産を始める予定だが、低燃費や自動車ではぐくんだホンダブランドにも支えられ、すでに-米国での受注は百機を突破している。増産に向け生産計画の見直しも検討されている。
ホンダは、広大な国土で小型機の需要拡大が見込まれる米国での市場参入を目指し、今年八月、米国に全額出資の子会社「ホンダエアクラフトカンパニー」を設立した。
価格は一機三百六十五万?(約四億二千万円)で十月に受注を開始。低燃費のエンジンを搭載し、機内にトイレを設けるなど従来の小型ビジネス機との差別化も進めた。法人や富裕層からの受注だけですでに百機を上回った。
今後は小規模な地方空港間を結ぶ「エァタクシー」としての需要も期待でき、ホンダは「(受注は)さらに伸びそうだ」、(広報)としている。