桃中軒
作品登場食材使い:第2弾、牧水編発売
桃中軒(沼津市)はこのほど、沼津を愛した歌人若山牧水の短歌に登場する食材を使った駅弁「文士の玉手箱若山牧水編」を発売した。
昨年五月から約一年間販売した作家井上靖生誕百年の記念駅弁が好評で、沼津ゆかりの作家駅弁の第二弾。外箱は本の表紙をイメージしたデザイン。牧水が短歌に詠んだタコやアイガモ、金目鯛、ナスなどの食材を使ったおかず十品を盛りつけている。
同封のしおりは若山牧水記念館の協力で作製し、牧水が香貫山や千本浜などを詠んだ短歌十二首、食材が登場する作品十一首、沼津の地図などを印刷した。
大井祐子営業企画部・仕入部課長代理は「作品を調べるうち、大正のころから変わらない沼津の魅力が分かってきた。酒と沼津を愛した牧水の気持ちになってもらえたら」と話す。
価格は千五十円で、JR三島、沼津両駅の同社売店で一日三十-四十個販売している。注文や問い合わせは桃中軒外商部〈電055(963)0154〉へ。
(静新平成20年5月22日(木)朝刊)