2012年02月

チャカ

「小型発動機船のエンジン運転」  芹沢記念館で企画展にちなみ  我入道出身の芹沢光治良の小説に登場する小型発動機船「チャカ」のエンジン、「チャカー」のデモンストレーション運転が十一日、我入道蔓陀ケ原の芹沢光治良記念館前庭で行われた。  同記念館で五月三十一日まで開催されている「芹沢光治良作家への道展」の一環として行われたもので、芹沢の作品『我入道』『人間の運命』には、チャカの導入によって我入道の漁業が近代化していく様子が「村の産業革命」として書かれている。  チャカーは大正末期、我入道で鉄工所を経営していた山本源一郎が市販の漁船用発動機を我入道の小型船に使えるよう小型化して製造した。電気着火式四ストロークの石油を燃料とする発動機で、伊豆沖まで漁場が広がり水揚げが飛躍的に増加したが、昭和三十年代になり小型ディーゼルエンジンの普及によって、すたれた。  デモ運転には芹沢の三女の芹沢文子さんと四女の岡玲子さんのほか、チャカを初めて我入道に導入した川口政吉の孫で沼津我入道漁業協同組合の川口吉彦組合長、三小児童と校長、地元の元漁師、同記念館友の会会員ら七十人程が参加。  地元の郷土史研究家、笹原俊雄さんが、一九一五(大正四)年にチャカが導入された経緯を説明した後チャカーを所有するNPO法人発動機遺産保存研究会会員の野津和男さんが弾み車を回して始動すると、「チャカチャカチャカ」と名前の由来と言われる大きな音。  半世紀ぶりにチャカーの音を聞いた漁師の後藤房雪さん(69)は、「この音を聞くと、親父と一緒に漁に行った昔を思い出して懐かしい。うちの船が使っていたエンジンは、これよりもサイズが大きく、新しいタイプだったようだ」と話した。  デモ運転後、館内で笹原さんが我入道の歴史について説明。日蓮上人が約八百年前、この地に上陸した時、「我、仏の道に入る」と言ったことから我入道という地名になったこと、我入道から千本海岸にかけてはマグロやカツオ、イルカなどが多く取れたことなどを話した。 (沼朝平成24年2月15日号)

我入道とチャカ

沼津~土肥定期船存続へ

沼津~土肥定期船存続へ

1日2往復に減 需要に応じ不定期便も
 

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 戸田港を経由して沼津港と土肥港を結ぶ定期船を運航する戸田運送船(沼津市)が、赤字のため3月末での航路撤退を表明している問題で、同社が定期便数を減らすことで4月以降も事業継続することが7日、わかった。

 

 沼津市などによると、同社が求めていた市の新年度の補助金増額は見送られたが、利用客の需要に合わせて不定期便などを導入し、同社の増収を図ることで折り合いが付いたという。

 

 同航路は戸田地区住民の「生活の足」であると同時に、船上から富士山が望めるため、首都圏の観光客の人気も高い。しかし、毎年赤字続きのため、戸田運送船は2005年度以来、市から年1500万円の補助金を受けている。

 

 11年度は東日本大震災の影響もあり4~9月の利用客が4割減少。同社は昨年11月、「補助金が現状のままでは事業継続は不可能」と、補助金増が無い場合は今年度末で撤退すると表明した。これに対し、戸田地区の住民や観光関係者らが12月、住民の半分に当たる約1600人分の署名を添え、市に存続を要望していた。

 

 航路の観光資源としての価値を重視する市は、苦しい財政事情から補助金増額はできないものの、航路を維持する方法がないか同社と協議。その結果、補助金の額を維持したまま、現在の1日4往復を2往復に減便し、季節や曜日など、利用客の需要に応じて不定期便を運航することで、航路を維持することになった。

 

201228  読売新聞)

検証 12年度予算案 沼津市

検証 12年度予算案 沼津市

 鉄道高架 事業計画前提に措置
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 沼津市が新年度当初予算に盛り込んだ鉄道高架の関連事業費18億円には、執行の見通しが立たない同市原地区の新貨物駅の用地取得費も含まれる。市担当課は「事業認可を受けている以上、いつでも買える環境を整えておく必要がある」と述べ、現計画の重みを強調する。

 反対地権者グループとの交渉のこじれで、原地区の用地買収は2009年秋を最後に取得率7割で途絶えた。翌年1月に川勝平太知事が住民を集めて「強制収用をしない」意向を示し、市が収用調査を撤回した。以降交渉はより硬直化し、市は計上した用地取得費を使わないまま決算処理している。昨年は推進、反対派の両方から、それぞれの思惑で「使わない予算をなぜ計上する」と突き上げられた。

 昨年突如浮上した冨士市への移転案は当のJR貨物が否定したものの、川勝知事はその後もあらためて必要性に言及した。県の合意形成作業「パブリック・インボルブメント」も近く始まる。問題がいつどう決着するか、見通しは立たない。

 土地取得の財源である沼津駅周辺総合整備基金はすべて市費で構成する。仮に移転先が富士市になったら原地区の土地は用途を失い、沼津市の自腹はムダになりかねない。市は早々に県に対応を求めたが、取得時より地価が下落しているだけに、売却の仕方によっては"含み損"のリスクも想定される。未買収地を取得して虫食い状態を解消しなければ活用可能なまとまりにならず、市有地の塩漬けを回避するため、新たな構想と反対地権者との交渉も必要だ。

 買収した用地のほとんどが市の土地開発公社の先行取得分。市は同基金を財源に05年度から同公社から買い戻しを始め、新年度当初予算でも高架関連事業費(18億円)12億円を計上した。高架に並ぶ位置付けで市がJR沼津駅北口に予定している市の展示施設は工事費を計上し、いよいよ着工の日を迎える。このまま硬直状態が続けば着手可能分は数年内に終わり、県が掲げる「平成30年代半ばの完成」を前提にした高架事業と、予算上の手続きが残される。

(静新平成2428日朝刊)

沼津市新年度予算案概要



 

 24年度新規主要施策の概要(単位千円)

「環境にやさしく、安全・安心を実感できるまちづくり」

 ◇公立保育所施設整備事業(26,000)=西浦保育所の移転改築(地質調査・基本調査・実施設計)

 ◇公営住宅整備推進事業(470,000)=〈新規〉八重団地敷地整備(面積9,120)。市営住宅集会所耐震補強実施設計(今沢ほか2カ所)

 ◇消防庁舎整備事業(266,300)=西部地域消防拠点施設の用地取得(面積3,740)

 ◇津波対策事業(17,000)=〈新規〉ときわ保育所周辺の避難地整備調査。津波避難ビル誘導看板設置

 ◇災害時通信システム増強事業(25,000)=〈新規〉災害時通信手段の検討・整備

 ◇防災ラジオ整備事業(20,000)=自動起動式新型防災ラジオの有償配布(12000)

 ◇小学校施設災害対策事業(25,000)=第二・第三小学校津波避難用屋外階段の整備

 

「元気でいきいきと暮らせるまちづくり」

 ◇地区センター建設事業(214,600)=〈新規〉(仮称)内浦地区センター基本・実施設計ほか

 ◇放課後児童クラブ運営事業(123,700)=〈新規〉第四放課後児童クラブ増設

 ◇小中一貫型学校整備事業(1,171,000)=〈新規〉静浦地区小中一貫型学校校舎建設工事校舎(面積8,980)、グラウンド(面積14,688)

 ◇市民運動場整備事業(100,000)=大岡市民運動場の整備。運動場整備、駐車場測量設計ほか(面積10,131)

 

「魅力と活力にあふれ、にぎわいに満ちたまちづくり」

 ◇商業まちづくり推進事業(21,000)=〈新規〉個店魅力アップ事業への補助

 ◇にぎわいづくり企画推進事業(10,000)=〈新規〉新たなにぎわい創出・発信事業への補助

 ◇地域農政総合推進事業(10,900)=〈新規〉環境保全型農業者への補助

 ◇農山漁村活性化事業(3,800)=ダイビンク施設整備(西漁平沢)に対する補助

 ◇スマートインターチェンジ(SIC)設置事業(38,000)=東名愛鷹SIC測量設計。新東名駿河湾沼津SIC導入検討

 ◇道路新設改良事業(370,000)=三園橋アンダーパス(自転車歩行者道)の整備

 

「その他、充実を図った防災関連事業」

 ◇防犯まちづくり事業(43,500)=〈新規〉西浦地区地域無線放送施設整備事業に対する補助

 ◇消防機械器具整備(津波対策)事業(3,000)=救助用ゴムボート・水中探索装置・消防隊員用救命胴衣の整備

 ◇消防団機械器具整備(津波対策)事業(1,500)=消防団員用救命胴衣の整備

(沼朝平成2422日号)

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