ミイラは古代女王だった エジプト「最も重要な発見」19:56 (イザ版ニュース)
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 エジプトのホスニ文化相は27日、カイロ市内で記者会見し、南部ルクソールの「王家の谷」で1903年に発見された女性のミイラは、古代エジプト第18王朝期のハトシェプスト女王(在位紀元前1503年ごろ?同1482年ごろ)だったと発表した。
 フランス公共ラジオによると、エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス事務局長は「エジプトの歴史上、最も重要な発見の一つ」と称賛した。

 ハトシェプスト女王は「ファラオ」という称号を持った古代エジプトの王の中で数少ない女性で、プント(現在のソマリア付近)などとの交易に力を注いだことで知られる。

 ミイラは、ツタンカーメン王の墓を発見したことでも知られる英考古学者ハワード・カーター氏らが、王家の谷で発見した女性のミイラ2体のうちの1体。

 ロイター通信によると、専門家は、歯や遺体の一部など新たな証拠によってハワス氏らが同女王と特定したと述べた。米ドキュメンタリー専門テレビ「ディスカバリー・チャンネル」は、最終特定のためのDNA鑑定が続いているとしている。(共同)