2010年県内路線価 好材料なく下落続く

 1日公表された200年分の県内路線価(調査対象約1万地点)は、厳しい経済情勢などを反映し、前年の下落基調が続いた。県内13税務署の最高路線価は9署で前年を下回り、4署が横ばい(変動率00%)、上昇は今年もなかった。31年連続の県内最高価格となった静岡市葵区紺屋町は40%の下落。3年連続で上位に順位の変動はないが、藤枝税務署管内の最高地点はJR藤枝駅の北口から南口に変わった。県内標準宅地の1平方㍍当たりの平均額は71千円で、27%(2千円)下げた。市況に明るい材料はなかなか見当たらず、局面の打開には時間を要するとの見方が強い。


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 沼津駅周辺横ばい マンション需要一巡

 ■沼津最高路線価はJR沼津駅南口、大手町3丁目の西武沼津店西側のさんさん通り。一昨年、昨年と変わらず35万円だった。底を打ったとされて久しい現状を、不動産関係者は「鉄道高架関連事業がまだ具体的なプラス材料になっていない」とみる。

 南口の西側に20083月、再開発ビル「イーラde」がオープンしたが、十分なにぎわいは創出できていない。大手町周辺のマンション需要も一巡の感があるようだ。

 住宅地は大岡、金岡、西部の原などで比較的引き合いが強い。道路、規模などの条件にもよるが、大岡の南部で13万円前後。

(静新平成2271日夕刊)
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