2010年08月17日
一中吹奏楽部が東海大会へ

「一中吹奏楽部が東海大会へ」
県大会30人以内の編成で最優秀校に
少人数、特別編成で
超絶技巧の曲挑戦に評価
一中(森雅宏校長)の吹奏楽部は、富士市文化会館ロゼシアターで開かれた県吹奏楽連盟主宰の第51回県吹奏楽コンクールの中学校B編成(三十人以内)に東部地区代表として演奏し、金賞を受賞。最優秀校として県知事賞が贈られ、二十八日に長野県伊那市で開かれる東海大会に出場する。
一中吹奏楽部顧問を務める芹澤淳教諭は、原中や三中の吹奏楽部を指導し、これまでに顧問として九回、東海大会に出場しているが、一中に赴任した六年前、吹奏楽部の部員は三人で、「東海大会の出場は全く考えられなかった」。その後、部員を集めて赴任二年目の十八年度から同コンクールB編成に挑戦。
十八年度は東部大会銀賞で県大会出場を逃したが、十九年度以降は毎年、東部大会で金賞を受賞し県大会の常連に。県大会でも金賞を受賞しているものの、これまで上位三校が選ばれる県代表には、あと一歩のところで及ばなかった。
今年の部員は二十五人で、コンクールには三年生十四人をはじめ全員が出場。トランペットやトロンボーンなどの金管楽器がなく、フルート、クラリネット、サックス、コントラバス、打楽器で構成し、「実人数が少ないこともあって、この形式で数年間やってきた。人数が少なくても工夫すれば、上位を狙えることを示したかった」という特別編成。
今回コンクールで演奏した曲は、ラヴェルの「ピアノ協奏曲卜長調」より第2楽章、第3楽章。
芹澤教諭は「本来、吹奏楽で演奏する曲ではない超絶技巧の曲で、コンクールでも演奏されるのは初めてだと思う。一中の編成に合わせた編曲を依頼した」という。
「大変な曲だけど演奏を楽しみ、楽しく聴いてもらい、ビックリするような演奏にしよう」と生徒を励まし練習を重ねた。
県大会では、他の出場校とは違った珍しい曲を特別編成でこなす生徒達の演奏が高く評価されて最優秀校に選ばれ、東海大会にコマを進めた。
芹澤教諭は、「昨年、一昨年よりも演奏がレベルアップし、曲や編成で仕掛け、これでだめだったら、もう東海大会は無理だと考えていた。部員数が少ない学校でも、やり方次第で高く評価されることを証明できて良かった」と言い、顧問として十回目となる東海大会出場に加え、「県知事賞受賞は初めて」と喜んでいる。
高木彩部長は「一年生の時から東海大会に行くのは夢だったので、最後の年に行くことができてうれしい。曲は難しかったけれど、部員一丸となって楽しく練習ができた」と振り返り、「県大会では納得できない部分や失敗もあったので、東海大会ではミスのない完壁な演奏で、最優秀を狙いたい」と熱く語る。
今回、同コンクール中学校県大会には、全部門を通じて市内からは一中が唯一の出場で、B編成の上位大会は東海大会まで。
(沼朝平成22年8月17日号)