沼津・2人死亡飲酒事故続報

沼津・2人死亡飲酒事故の直前 パトカーが停止求める

 沼津市添地町の県道交差点で23日未明、一方通行を逆走した酒気帯び運転の車が乗用車と衝突し、同市松長の会社員小川紘樹さん(35)と妻実幸さん(33)が死亡した事故で、沼津署が自動車運転処罰法違(過失致死傷)などの疑いで逮捕した派遣社員野田恭生容疑者(54)=同市花園町=が運転していたとみられる車が、同署のパトカーに停止を求められていたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。同署は野田容疑者が飲酒運転の発覚を恐れ、逃走しようとした可能性もあるとみて調べている。

 捜査関係者によると、23日未明、同市内を巡回中のパトカーが・野田容疑者が運転していたとみられる乗用車を見つけた。不審車として停止を呼び掛けたが、スピードを上げて走り去ったため(見失ったという。まもなく、野田容疑者が事故を起こしたことから、同署はパトカーから逃れようと無謀な運転をした可能性もあるとみて、事故の経緯を詳しく調べている。

沼津署は24日、野田容疑者を自動車運転処罰法(過失致死傷)と道交法違反の疑いで静岡地検沼津支部に送致した。同署によると、野田容疑者は容疑を否認しているという。

(静新平成26825日朝刊)
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