危機管理体制を再構築

沼津で冠水事故防止対策会議

 県、市、警察連携強化へ
2015年09月26日05時42分55秒0001 

 沼津署は25日、今月上旬の豪雨で沼津市内の道路が冠水し、乗用車数台が水没する被害が発生したことなどを受け、市や県の担当者を招き、「冠水事故防止対策会議」を同署で開いた。

 災害に迅速で的確な対応ができるよう関係機関の連携強化を目的にした会議で、県沼津土木事務所、市、市消防本部の担当職員と同署貝ら計約20人が参加した。92日の豪雨で、どのような現場対応に当たったかを報告し合った後、「現場に先着した人から、現場の状況や救助の経過などの情報がほしい」「横の連携を強化し、情報を共有することが必須」などと活発に意見を交わした。

 森田幸光署長は「自然災害は市民生活に影響する。危機管理体制を再構築し、連携を強化することが必要」と呼び掛けた。

【静新平成27926()朝刊】

2015年09月03日05時11分41秒0005
 

冠水事故で関係機関が協議

 三ツ目での車両水没を受け

 沼津署と行政機関による冠水事故防止対策会議が二十五日、同署四階講堂で開かれた。九月二日の豪雨で三ツ目ガードと、あまねガードが冠水し、三ツ目ガードでは車両六台が水没するなどしたことを受けたもので、同署員のほか市のインフラや防災担当部署、市消防本部、県沼津土木事務所の職員合わせて約二十人が出席した。

 現場先着機関の情報有効に

 連絡網整備し連携強化を

 2015年09月30日17時31分02秒0001kはじめに警察と県、市の三者による当日の対応状況が報告された。

 それによると、県では午前十時ごろ、監視カメラの画像などから三ツ目ガード冠水の危険性が高まったと判断し、職員を現地に派遣。十時十七分に職員が到着した時には既に冠水していたという。

 沼津署では沼津駅前交番の勤務員をガードに派遣し十時十二分に到着。車両が水没しているのを確認したため、ガードへの進入を禁止する交通規制措置を取り、排水完了後の午後二時二十分ごろに規制を解除した。

 市消防本部には十時二十三分に一一九番通報があり、救助隊を派遣。到着時には全ての水没車両の乗員の脱出が確認されていたという。

 こうした報告の後、警察からは県の防災情報ネットワークを通した情報の共有を提案。これに対して市消防本部からは、緊急時には市内各地に救助隊員を派遣するため、ネットワークへの接続や情報送信を行う時間的、人員的な余裕はないことが説明され、電話による連絡が最も現実的であるとの意見が出た。

 県からは、降水量と冠水発生の関係を示すデータの提供が市側に提案された。これに対して市側は、三ツ目ガードの冠水は付近を流れる狢(むじな)川の水量などと関係し、その水量は狩野川の水位に影響されることを指摘。冠水発生は降水量のみによって予知できるものではないとの考えを示した。

 また、市消防からは、災害現場での被災者の無事が事前に確認できれば救助隊の効率的な運用につながることが説明され、先に災害現場に人員を到着させた機関からの継続的な情報提供を求める意見が出た。

 冠水による事故防止についての三者からの報告や要望が出された後、電話の連絡網を整えることなどにより組織間の連携強化などを図っていくことが話し合われた。

【沼朝平成27929()号】