2005年11月

大山邸跡

明治の元勲らの別荘跡(沼津市)
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海岸の石垣が名残伝える
東京に近い沼津市は明治期、保養地として知られた。
沼津御用邸のほか元勲といわれる大山巌、川村純義、西郷従道らが牛臥から島郷、馬込の海岸沿いに相次いで別荘を建てた。後に川村邸は買い上げられて御用邸西付属邸が置かれた。
建物が現存するのは御用邸の一部だけだが、牛臥山と海に挟まれた場所にある大山邸跡は、百年以上前に積み上げられたとみられる石垣が名残を今に伝えている。なぎさに立てば目の前には駿河湾が大きく広がる。大山邸跡と明治期の高級旅館「三島館」跡は私有地だったため立ち入りができず、これまで市民にはなじみが薄かった。市は公園用地として一帯を取得し、平成十六年度から整備に着手。千本浜海岸から御用邸記念公園に至る観光散策ルート「潮の道プロムナード」の充実を図っている。(静新11月26日「ふるさと探訪」)

宮治昭教授・講演

「西域の風土と仏教美術」宮治 昭教授 講演
沼津文学祭の講座が終了
第2回沼津文学祭の文学アラカルト講座が最後の講座を終え、今後は、きょう二十五日からの文学資料「井上靖と沼津」の展示、三十日の井上靖「詩と音楽の饗宴」、十二月三日の「基調講演、朗読会」(三イベントとも会場は市民文化センター)で終了する。
文学資料「井上靖と沼津」展は児童生徒の感想画など十二月三日までロビー、井上靖「詩と音楽の饗宴」(入場料一般二千円、学生千円)が午後六時半から八時半まで小ホール、「基調講演、朗読会」(入場料五百円で、引き換えに読本『井上靖と沼津』を配布)が午後一時から四時頃まで同ホールで。
二十二日開催の文学アラカルト講座最終回は、名古屋大大学院の宮治昭教授(沼津出身)を講師に、「西域の風土と仏教美術」をテーマに行われた。
宮治教授は、楼蘭(ロウラン)など、かつて栄えた都市が現在は砂に埋もれている様子を、スライドを使いながら紹介し、「ここにはかつては水が豊かにあった。(上流で)一カ所水路を造ってしまうと下流に流れなくなり(まちが)滅びてしまう。水というのは生きる原点という気がする」と語った。
仏教美術については、砂に埋もれたストゥーパ(仏舎利を納めた仏塔)の中から羽の生えた人物が描かれるなど西域独特の絵画が出てきたり、現在もシルクロード各地の遺跡で各国により発掘、研究が続けられていることを説明した
。(沼朝11月25日号)

祝速水史郎氏叙勲

祝・「旭日小綬章」受章
17年度秋の叙勲を「速水史郎」氏受ける
     旭日小綬章(紫綬)
     芸術文化功労
     立体造形作家・速水史郎
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現代の名工

市が「現代の名工」を表彰
市は、長年にわたって一つの道で精進し、優れた技能を習得するとともに後進の模範となっている二十三業種の五十二人(男性四十三人、女性九人)を技能功労者として十六日、表彰した。いわゆる「現代の名工」の表彰は、技能者の社会的・経済的地位と技術水準の向上を図ることを目的としている。表彰規準は、市内在住で主として市内で就職し、対象となる四十六業種内の同一職種に三十年以上従事する年齢満五十五歳以上の技能者。

塗装着板職 石井久雄(57) 西島町

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表彰

県食品衛生大会・功労者を知事表彰

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県食品衛生協会(菊池正英会長)は八日、第四十九回県食品衛生大会を静岡市内で開いた。食品関係事業者ら約百七十人が参加し、「自主管理体制の強化に努め、飲食に起因する衛生上の危害を根絶し、県民の健康増進に寄与する」との大会宣言を採択した。式典では、食品衛生の向上に貢献した功労者十人と優良施設十施設に知事表彰が贈られた。
画像・表彰を受ける奥山正孝氏(沼津)(静新11月9日朝刊)
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