明治の元勲らの別荘跡(沼津市)
海岸の石垣が名残伝える
東京に近い沼津市は明治期、保養地として知られた。
沼津御用邸のほか元勲といわれる大山巌、川村純義、西郷従道らが牛臥から島郷、馬込の海岸沿いに相次いで別荘を建てた。後に川村邸は買い上げられて御用邸西付属邸が置かれた。
建物が現存するのは御用邸の一部だけだが、牛臥山と海に挟まれた場所にある大山邸跡は、百年以上前に積み上げられたとみられる石垣が名残を今に伝えている。なぎさに立てば目の前には駿河湾が大きく広がる。大山邸跡と明治期の高級旅館「三島館」跡は私有地だったため立ち入りができず、これまで市民にはなじみが薄かった。市は公園用地として一帯を取得し、平成十六年度から整備に着手。千本浜海岸から御用邸記念公園に至る観光散策ルート「潮の道プロムナード」の充実を図っている。(静新11月26日「ふるさと探訪」)
海岸の石垣が名残伝える
東京に近い沼津市は明治期、保養地として知られた。
沼津御用邸のほか元勲といわれる大山巌、川村純義、西郷従道らが牛臥から島郷、馬込の海岸沿いに相次いで別荘を建てた。後に川村邸は買い上げられて御用邸西付属邸が置かれた。
建物が現存するのは御用邸の一部だけだが、牛臥山と海に挟まれた場所にある大山邸跡は、百年以上前に積み上げられたとみられる石垣が名残を今に伝えている。なぎさに立てば目の前には駿河湾が大きく広がる。大山邸跡と明治期の高級旅館「三島館」跡は私有地だったため立ち入りができず、これまで市民にはなじみが薄かった。市は公園用地として一帯を取得し、平成十六年度から整備に着手。千本浜海岸から御用邸記念公園に至る観光散策ルート「潮の道プロムナード」の充実を図っている。(静新11月26日「ふるさと探訪」)