前田選手(沼東出身)日本代表に
競技生活の原点は狩野川・「地元に恩返したい」
県立沼津東高ボート部出身の前田真吾選手(東北大四年)が七月、ベルギーで開催されるボートの世界U23(二十三歳以下)選手権の日本代表に内定した。軽量級かじなしフォア(四人こぎ艇)のクルーとして派遣される。高校時代、放課後通った故郷の狩野川が競技生活の原点。帰省のたびに母校の練習に顔を出すという前田選手は、地元の期待を背負い世界に羽ばたく。
男子代表に選ばれたのはわずか六人。前田選手は「一つの目標ではあったが、残れるとは思っていなかった」と驚き半分で喜びを表現する。父の拓夫さん(沼津中央高教諭)は「見た目は優しいが、しんがある」と話す。
小学生で野球、中学ではテニス部に所属していた。ボートを始めたのは高校時代。新しいスポーッに取り組みたい気持ちだった。母礼子さん(三島南高教諭)は大学のボート部出身、姉の真由子さんは沼津東高ボート部で活躍していたという影響もあった。
高校では全国選抜大会のかじつきクオドルプルで六位入賞した。「試合で勝つ楽しさを知り、ボートの魅力を感じるようになった」。大学では圧倒的に練習量が増え、筋力強化にも励んだ。二〇〇四年の全日本選手権ではかじなしフォアで三位、同年の全日本大学選手権はかじなしペアで優勝するなどの実績を残した。
現在は本番に備えて一カ月に一度、約一週間の強化合宿に参加している。かじなしフォアのクルーのうち一人は同じ大学、ほかの二人の所属は別々。まず、全員が動きを合わせることが課題だ。個人としての課題は減量。体力を維持しながら、体重を落とさなくてはならない。前田選手は「勝ってみんなに恩返しがしたい」と周囲の期待を力にかえ、メダル獲得を目指す。(静新5月28日朝刊)
競技生活の原点は狩野川・「地元に恩返したい」
県立沼津東高ボート部出身の前田真吾選手(東北大四年)が七月、ベルギーで開催されるボートの世界U23(二十三歳以下)選手権の日本代表に内定した。軽量級かじなしフォア(四人こぎ艇)のクルーとして派遣される。高校時代、放課後通った故郷の狩野川が競技生活の原点。帰省のたびに母校の練習に顔を出すという前田選手は、地元の期待を背負い世界に羽ばたく。
男子代表に選ばれたのはわずか六人。前田選手は「一つの目標ではあったが、残れるとは思っていなかった」と驚き半分で喜びを表現する。父の拓夫さん(沼津中央高教諭)は「見た目は優しいが、しんがある」と話す。
小学生で野球、中学ではテニス部に所属していた。ボートを始めたのは高校時代。新しいスポーッに取り組みたい気持ちだった。母礼子さん(三島南高教諭)は大学のボート部出身、姉の真由子さんは沼津東高ボート部で活躍していたという影響もあった。
高校では全国選抜大会のかじつきクオドルプルで六位入賞した。「試合で勝つ楽しさを知り、ボートの魅力を感じるようになった」。大学では圧倒的に練習量が増え、筋力強化にも励んだ。二〇〇四年の全日本選手権ではかじなしフォアで三位、同年の全日本大学選手権はかじなしペアで優勝するなどの実績を残した。
現在は本番に備えて一カ月に一度、約一週間の強化合宿に参加している。かじなしフォアのクルーのうち一人は同じ大学、ほかの二人の所属は別々。まず、全員が動きを合わせることが課題だ。個人としての課題は減量。体力を維持しながら、体重を落とさなくてはならない。前田選手は「勝ってみんなに恩返しがしたい」と周囲の期待を力にかえ、メダル獲得を目指す。(静新5月28日朝刊)