マルトモビル3ー7階全半焼・管理人ら6人けが
二十五日午後九時五分ごろ、沼津市大手町五丁目九ノ二一、マルトモビル三階部分から出火し、鉄筋コンクリート七階建て商業ビルの三ー七階部分を全半焼した。六階に住んでいた管理人ら六人が煙を吸うなどして病院に運ばれた。
沼津署の調べでは、三階のカラオケ店「ラジオシティー」店内から出火したとみられる。カラオケ店は営業中だったが、客と店員は全員逃げて無事だった。
同ビルの警備員の男性によると、けがをした六人はいずれも屋上に逃げ、隣接するビルに通じる非常口から脱出した。
六階部分にいた男性は「『火事だ』という声を聞いたときには、すでに下から煙がすごい勢いで上ってきていた。非常口が開くのがあと数分遅かったら危なかった」と話した。
現場はJR沼津駅南口の商店街の一角。はしご車などが放水にあたり、辺りは大勢の見物人で騒然とした。(静新6月26日朝刊)
客いない部屋から出火? 沼津のビル火災
6人が軽傷を負った沼津市大手町の商業ビルの火災で、沼津署と同市消防本部は26日午前から見分を行い、火災の原因を調べている。同署は、火は客のいないカラオケ室の内部から出た可能性が高いとみている。
同署などの調べでは、3階にあるカラオケ店のソファや機器類などが激しく燃えているという。火は上層階にも燃え移り、出火から約7時間半後の同日午前4時40分ごろ鎮火した。
商業ビルは、桜田光雄元同市長(60)が専務を務める会社の所有。桜田元市長もビルの7階部分に住んでいて、避難の際に軽傷を負った。(静新26日夕刊)