2007年08月

海底のスカンジナビアの姿・あす出航1周年記念事業で公開

客船「スカンジナビア」沈没1年
沼津・「きょう住民“しのぶ会”」・海中の姿を上映資料展示も

欧州で客船として活躍後、沼津市西浦木負に係留され海上ホテル、レストランとして親しまれた「スカンジナビア」が修復のため上海へえい航される途中、和歌山県串本町沖で沈没して二日で丸一年。かつての係留地には、いまだに失われた船を懐かしむ人の姿がある。
敷地内から望むスカンジナビアと富士山の風景が人気だった喫茶店「海のステージ」。経営者で船の現地保存を働き掛けた「スカンジナビア号を保存する会」の事務局長を務めた前島希久也さん(六八)は二月、船の遺品を集めて店の一角に"資料館"を整備した。オープン以降、千人以上が訪れたという。
一日には一周年に合わせ、英国やオーストリアの合同チームが五月に撮影に成功した海中に沈むスカンジナビアの映像を店内で上映する。スカンジナビアが二日午前二時三分に沈んだことから、上映会は十二時間前の午後二時三分から行う。
マストが折れ、ブリッジ部分やシンボルだった中央部の煙突も失われた船の姿を映像で見た元スカンジナビア支配人の安楽博忠さん(六七)=伊豆の国市=は「在りし日の美しい姿とのギャップがつらい。現実ではないように思える」と悲しむ。
地元の連合自治会西浦コミュニティ推進委員会は一日午後から二日にかけ、スカンジナビアのマスト灯や航海日誌などを紹介する展覧会を同地区センターで開く。展示品は資料館から借り受けたほか、地域に呼び掛けて集めた。甲田悦隆事務局長は「地域として何かやろうという話になった。三十年以上もここにあった船ですから、皆忘れられないんです」と話す。(静新平成19年9月1日(土)朝刊)
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海底のスカンジナビアの姿・あす出航1周年記念事業で公開

西浦木負の喫茶店・海のステージ(前島希久也代表)は、「伝説への航海(たびだち)」一周年記念事業を、あす九月一日午後二時三分から店内のステラポラリス資料館で開く。
スカンジナビア号(ステラポラリス号)は、昨年八月三十一日に木負を出航し、改修のため上海に向けて曳航されていたが、九月二日午前二時三分、和歌山県沖約三?の海底七十二?に沈没した。
記念事業では、出航から海底に沈んだ現在の様子までを撮影した写真と映像を公開する。
写真と映像は、国際的なテクニカルダイビングチーム「アクアティック・インナースペース」の水中ダイバー、アクセル・ショーラー、ダン・バートン両氏が撮影したもので、同チームの日本窓口を務める並川桂子さんが会場を訪れて上映する。
同資料館名誉会長の安楽博忠さんが映像の解説を行い、引き続き、千野慎一郎市議が「ステラポラリスの生まれ故郷『ベルゲン』を訪ねて」、チャーターヨットAmiの溜光男船長が「串本沖スカンジナビア号献花」をテーマに話す。
会場では、京都府在住の作詞作曲家、うえすぎじゅんさんが作詞して提供した「もう一度あなたにあいたい『スカンジナビア号』」の歌詞を披露し、この詞に合う作曲の募集も行う。
会費はドリンクとケーキ付きで千円。参加申込みはFAX(九四六ー二八〇一)で受け付け。
問い合わせは同店(電話九四六-二八〇〇)。(沼朝平成19年8月31日号)
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近代的小学校発祥の碑

「近代的小学校発祥の碑」沼津市(静新平成19年8月31日(金)「ふるさと探訪」)
「代戯館」題材に町おこしも
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沼津市中心部の上本通り商店街の一角に、「日本の近代的小学校発祥の地」と記された記念碑が立っている。明治元年に開設された沼津兵学校の付属小学校を顕彰するため、沼津香陵ライオンズクラブが平成十年に設置した。
沼津兵学校付属小は士族平民の区別なく入学を許可し、洋算や地理など新時代の教科や指導法を取り入れた最初の近代的小学校だったとされる。現在の同市立第一小の系譜をさかのぼると、付属小にたどり着く。
記念碑には付属小の由来も刻まれ、信号待ちの間に見入る買い物客の姿も目立つ。同商店街振興組合は毎年、付属小や前身の私塾「代戯館」をテーマにした町おこしイベントを開催している。長谷川徹理事長(六一)は「地域の歴史をより多くの市民に伝えたい」と話す。

住民税徴収ガタ落ち


住民税徴収ガタ落ち 増額影響?対策に苦慮 3市
2007/08/29 (静新itnews)
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街頭で納税を呼び掛ける沼津市職員ら=沼津市の仲見世商店街
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 静岡県内で本年度に入り、住民税の未納額が急増している。定率減税の廃止や、国から地方への税源移譲によって、住民税の額が大幅に増えたことが背景にあるとみられる。未納は各市町の窓口に直接納める「普通徴収」がほとんど。各市の担当課は「住民税の増え幅が予想以上に大きいのか、期限内に工面できない人が多い」と対応に苦慮している。
 本年度第1期(6月末まで)の静岡、浜松、沼津各市の徴税実績によると、給与天引きの「特別徴収」では徴収率に大きな変化はないものの、普通徴収では徴収率が各市とも落ち、3市の普通徴収の合計未納額は前年同期比約10億円増の25億4000万円に上った。
 静岡市では、本年度第1期普通徴収分の調停額(課税総額)は、約63億600万円で、前年度より35%増えた。一方、住民税を納めた人の割合は84%で前年度より約2ポイント下がった。
 同市収納対策課の担当者は「住民税の増え幅に驚く人が多い」と打ち明ける。住民税が増えた分、国に納める所得税は引き下げられていて、定率減税廃止の影響を除けば、1人1人が納める税金の額は基本的に従来と同じ。それでも「納税の仕組みが変更された初年度で対応できない人が多かったのでは」とみる。
 沼津市納税管理課は、市民への周知が足りなかったのが徴収率低下の一因とみて、職員が街頭でパンフレットを配るなど、第2期納期限(8月末)に向けPR活動を行っている。

くらげ万華鏡

幻想空間くらげ万華鏡新設11月公開・沼津 シーパラダイス30周年

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沼津市内浦の水族館・伊豆三津シーパラダイスは、水槽の中を泳ぐクラゲを鏡に映し、さまざまな模様を描き出す展示空間「くらげ万華鏡」開業三十周年事業で、十一月一日の公開を目指している。
「くらげ万華鏡」は、水族館展示場の一角をクラゲの大水槽と、三枚のガラス張りの壁で囲むような形で設置する。水槽は高さ一・八五?、幅四・四?、奥行き一・○?で、クラゲ観賞の水槽としては日本最大級。当初はミズクラゲ約五百個体を入れる。
万華鏡のように手で回さなくても、個々のクラゲが形を変えながら動き回るため水槽内の模様が絶えず変わることになる。その模様をガラスに映すことで、「万華鏡の中に迷い込んだような未体験空間」(同水族館)を創出する。クラゲは半透明で色彩に乏しいため、水槽の背景の色や照明についても研究している。
同水族館の前身は「三津天然水族館」。一九七七年、施設を一新し、現在の名称に改めた。九二年に回遊水槽を新設したが、それ以降、新たな水槽の設置はなかった。三十周年を機に、駿河湾内に生息するエダミドリイシなどのサンゴや魚類を紹介する「駿河湾再発見水槽」も新たに設置し、「くらげ万華鏡」と同時に公開する。(静新平成19年8月27日夕刊)

岡宮地区・2路線一部暫定供用

国道246号沼津IC南交差点 立体化、31日開通 2007/08/29 (静新itnews)

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完成した立体交差点。31日に開通する=沼津市岡一色
 国土交通省沼津河川国道事務所が整備を進めてきた国道246号沼津インター南交差点(沼津市岡一色)の立体化事業が完了し、31日午後1時に供用を開始する。同交差点から同市中心街に向かう新ルートとして同市が整備している都市計画道路(約1・15キロ)も同時に開通する。行楽客の利用も多い交通の要衝で、慢性的になっている渋滞の解消が期待されている。11月に開催される技能五輪国際大会の会場へのアクセスも便利となる。
 同交差点は東名高速沼津インターから南へ延びる黄瀬川沼津インター線(通称・グルメ街道)と、国道246号が交わる地点。沼津市街からインターに向かう車と、御殿場市方面に向かう車がグルメ街道に集中し、渋滞の原因になっていた。国道246号と都市計画道路が立体交差点でつながったことで、グルメ街道の渋滞の緩和が予想されている。
 交差点の立体化は平成17年12月の着工で、事業費は約6億円。開通する都市計画道路は、沼津市が都市区画整理事業などの一環として整備している沼津南一色線(約0・67キロ)と三枚橋岡宮線(約0・48キロ)で、国道1号とつながっている。
 31日午前10時から現地で国交省と沼津市が合同で開通式を行う。



「都市計画2路線、一部が暫定供用」岡宮地区31日午後1時に開始

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都市計画道路の沼津南一色線と三枚橋岡宮線の一部区間が三十一日午後一時から暫定供用開始となる。これに先立ち、午前十時から沼津南一色線一画で開通式が行われる。
今回暫定供用開始されるのは図の破線で示された部分。沼津南一色線が、黄瀬川沼津インター線(グルメ街道)の立体交差部から西進し、北へ延びた三枚橋岡宮線(学園通り)と交差するまでの区間約六七〇?。
岡宮北土地区画整理事業に伴うもので、今後の事業進展によって、さらに東熊堂地先まで延長した後、南進しリコー通りにつながる。
一方、三枚橋岡宮線は、沼津南一色線との交差部から南進して新幹線ガード下の宮下交差点で通称・根方街道に至る区間約四八〇?。このうち約二〇〇?は岡宮北土地区画整理事業によるもので、残りが街路事業として行われた。
いずれも片側一車線での供用となる。市では、「この暫定供用によって、グルメ街道、国道二四六号の渋滞緩和が期待でき、技能五輪国際大会会場へのアクセスが容易になる」と見ている。
なお、開通式は、市、国土交通省(沼津河川国道事務所)により、関係者のあいさつや事業報告が行われた後、テープカット・くす玉割りへ移る。(沼朝平成19年8月26日号)
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