狩野川岸にユリカモメ500羽
強風に羽休める
沼津市の狩野川の川岸に三十日、約五百羽のユリカモメが集まった。強風の中、群れをなして羽を休めると辺り一面は"白いじゅうたん"のようになり、行き交う人の注目を集めた。
カモメの一種のユリカモメは小形で、白い体と赤いくちばしが特徴。午前中から、狩野川下流部のあゆみ橋-御成橋に集結した。時折、川岸を散歩する人たちを察知して水面(みなも)に移動し、しばらくすると再び舞い戻った。
普段よりも多くのユリカモメが集まったことについて静岡市立日本平動物園の大村正栄園長は「強風から身を守るために本能的に群らがっているのだと思います。外海が荒れて餌も捕れず、比較的穏やかな河口部に避難してきているのでは」と話した。
(静新平成19年12月31日(月)朝刊)