2007年12月

狩野川に白い大群


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狩野川岸にユリカモメ500羽
強風に羽休める
沼津市の狩野川の川岸に三十日、約五百羽のユリカモメが集まった。強風の中、群れをなして羽を休めると辺り一面は"白いじゅうたん"のようになり、行き交う人の注目を集めた。
カモメの一種のユリカモメは小形で、白い体と赤いくちばしが特徴。午前中から、狩野川下流部のあゆみ橋-御成橋に集結した。時折、川岸を散歩する人たちを察知して水面(みなも)に移動し、しばらくすると再び舞い戻った。
普段よりも多くのユリカモメが集まったことについて静岡市立日本平動物園の大村正栄園長は「強風から身を守るために本能的に群らがっているのだと思います。外海が荒れて餌も捕れず、比較的穏やかな河口部に避難してきているのでは」と話した。
(静新平成19年12月31日(月)朝刊)

しらせ

「しらせ」最後の南極接岸果たす
【昭和基地26日南極観測同行記者】日本の南極観測を二十五年間支えた観測船「しらせ」(品川隆艦長)は二十六日未明、昭和基地近くに接岸し、最後の往路航海を無事終えた。
しらせは先月十四日に東京・晴海埠頭(ふとう)を出港。今月三日に第四十九次南極地域観測隊(伊村智隊長)を乗せてオーストラリア・ブリマントルを出発した。
最後の航海で、定着氷での砕氷行動(チャージング)は千四百五十三回。世界でも高水準の砕氷能力を誇るしらせの接岸は、この二十五年間で二十四度目となる。
しらせは今後、観測支援や物資輸送を行い、来年二月中旬に昭和基地を離岸する予定。
品川艦長は「まずは接岸できてほっとしている。ここで一区切りだが、次の荷下ろしを確実に行いたい」と話した。
(静新平成19年12月27日(木)朝刊)
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4月の進水へ、南極観測船「しらせ」の船体部分ほぼ完成


船体部分がほぼ完成した新しい南極観測船「しらせ」(手前が船尾、京都府舞鶴市の造船所で) 京都府舞鶴市のユニバーサル造船舞鶴事業所で建造中の新しい南極観測船「しらせ」の船体部分が、ほぼ完成した。

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 来年4月の進水に向け、年明けからは上部構造の設置が始まる。

 来年8月に引退する「しらせ」の名を引き継ぐ新船は、全長138メートル、最大幅28メートル、基準排水量は約1万2500トンと、現在の船よりやや大きめ。船首の両舷20か所から海水を放出する装置で氷海での航行性能を向上させる。

 南極への初航海は2009年11月の予定。建造プロジェクトの責任者を務める佃洋孝さん(51)は「完成まで気を引き締めていきたい」。

(2007年12月28日14時40分 読売新聞)

にっぽん丸・熱海に初寄港

ようこそ「にっぽん丸」熱海に初寄港
商船三井のクルーズ船「にっぽん丸」(二一、九〇三?)が二十三日、熱海市の熱海港に初寄港した。
大型の客船が同港に接岸するのは初めて。同港を折り返し点とする神戸港発着の航海。うねりが強かったため、沖合で待機し、予定より一時間遅れで全長百六十七?、全幅二十四?の船体を現した。
出迎えの市民らが見守る中、熱海港耐震岸壁に接岸した。約三百八十人の乗客は停泊中、温泉で疲れを癒やしたり、船上から景色を眺めるなど、熱海を楽しんだ。午後四時に出港し、熱海海上花火大会を沖合から観覧した。
(静新平成19年12月24日(月)朝刊)
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沼津兵学校の研究

『沼津兵学校の研究』
国立歴史民俗博物館・樋ロ雄彦准教授(元明治史料館主任学芸員)が上梓
世に問う10数年の集大成:この論文で文学博士号
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国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学准教授の樋口雄彦氏(46)が、『沼津兵学校の研究』を上梓した。樋口准教授は昭和五十九年、沼津市明治史料館学芸員となり、平成九年から十三年まで主任学芸員を務めた後、国立歴史民俗博物館へ。同書は史料館勤務時代からの研究の集大成。この論文で二月に博士号(文学)を与えられている。
江戸幕府の流れを汲む静岡藩が明治初年に開設した沼津兵学校(頭取・西周)は明治維新後の国内の教育システムに影響したとされ、僅か三年半の存続という期間であったが教育史的見地などから、その存在が重視されている。
樋口准教授は、先人による調査などの上に自分の研究があるとして、先駆者が残した功績等を簡潔に紹介した後、自身の考察等を展開している。
江戸時代から明治初期にかけては、寺子屋のように年齢間わず一つの教室で講義などを受けるものがほとんどで、小学校から大学といった年齢別、段階的教育課程は採られていなかった。
静岡藩が残した沼津兵学校、及び附属小学校が先駆的事例となり、御貸人(他藩への教師派遣)や留学生(他藩からの受け入れ)を通じて、その内容と制度が他藩の教育に採用されたという事例のほか、現在の小学校から大学に至る教育制度に少なからずその形を残しているという調査もある。
また、兵学校では教育内容においても、西洋的学問を取り入れた先進的授業が行われていた。その意味でも現行の義務教育等に及ぼした力は大きかった。
樋口准教授は、これら先人の調査研究に加え独自の視点からのアプローチを行い、軍事史の面でも、幕府陸軍が解体され、明治新政府の陸軍が創出されるまでの過渡期に位置した沼津兵学校の意義について明確にした。
実態に迫るという見地からは、沼津兵学校で使われた教科書はもとより生徒のノートを調べ、真実に迫っている。特に、新発見の史料によって西洋画の技法を先駆的に取り入れた図画教育の詳細を明らかにした。
樋口准教授は、多角的要素を含む沼津兵学校を研究するにあたって、特定の分野に捉われず、柔軟に多方向からの見方が必要だとし、従来の研究では見られない同校の姿を記している。
巻末には、同校における教授・生徒などの関係人物の略歴一覧と年表が付されており、沼津兵学校の全てを網羅した内容となっている。
樋口准教授は、「私がこれまで行ってきた十数年に及ぶ研究の集大成」と同書を位置付けている。
A5判、六八八ページ、上製・カバー装、税込価格二万七千三百円(本体二万六千円)。
市立図書館が二冊、明治史料館が一冊を収蔵している。
(沼朝平成19年12月19日(水)号)

沼津駅北交番・起工式

駅北交番を移転新築
沼津署が起工式:来年3月に業務開始
沼津署は十八日、老朽化に伴い移転新築する同署駅北交番の起工式を、沼津市のJR沼津駅北口の建設予定地で開いた。
新しい交番は来年三月に完成し、業務を開始する予定。
新しい交番は旧交番から約百?東のロータリー内、キラメッセぬまづ駐車場の一角(駅北口公共トイレ西側)に建設する。
鉄骨二階建てで、親しみやすい球形の外観にする。一階は窓口と相談室、車いす対応トイレ、二階は宿直室。同署管内最大の歓楽街を管轄し、勤務する署員は十人。女性警察官も配置する。
式典には署員や施工業者ら約三十人が出席した。堤京一署長は「地域住民の期待も大きい。安全のシンボル的施設にしたい」と話した。
(静新平成19年12月19日(水)朝刊)
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