「北山の棚田」沼津市戸田地区
地域住民が保全活動担う
沼津市戸田の海からだるま山高原に向かう山の斜面に、北山の棚田はある。1999年、農林水産省の「棚田百選」に選ばれ、地域住民がオーナー制度を設けるなどして担い手不足を補い、大切に管理している。
300年以上前、富士宮市北山から移った人々が開拓してから、棚田は代々の住民の手で守られてきた。半世紀前、恐らく三、四百枚の水田があったというが、今は25枚が残るだけ。保全活動に取り組む地域住民の長倉峯之さん(67)らが念入りに手入れを施す水田には今、青々と稲が茂り、穂が膨らみ始めた。
あぜ道を歩くと、水路を流れる水の音の大きさに驚く。「伊豆の山から来るわき水の豊かなこと。自然の栄養を吸って、今年もいい米ができそう」と、長倉さんは稲刈りの日を心待ちにしている。
(静新平成21年7月31日「ふるさと探訪」)
地域住民が保全活動担う
沼津市戸田の海からだるま山高原に向かう山の斜面に、北山の棚田はある。1999年、農林水産省の「棚田百選」に選ばれ、地域住民がオーナー制度を設けるなどして担い手不足を補い、大切に管理している。
300年以上前、富士宮市北山から移った人々が開拓してから、棚田は代々の住民の手で守られてきた。半世紀前、恐らく三、四百枚の水田があったというが、今は25枚が残るだけ。保全活動に取り組む地域住民の長倉峯之さん(67)らが念入りに手入れを施す水田には今、青々と稲が茂り、穂が膨らみ始めた。
あぜ道を歩くと、水路を流れる水の音の大きさに驚く。「伊豆の山から来るわき水の豊かなこと。自然の栄養を吸って、今年もいい米ができそう」と、長倉さんは稲刈りの日を心待ちにしている。
(静新平成21年7月31日「ふるさと探訪」)