2010年04月

沼津貨物駅

沼津貨物駅 「知事に不要論ない」
 JR貨物社長会談受け見解示す

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 JR貨物の小林正明社長は14日の定例記者会見で、JR沼津駅周辺の鉄道高架事業をめぐって川勝平太知事が唱えた沼津貨物駅不要論に関し、「知事は(高架化と沼津貨物駅の代替整備の)両方が成り立つ案を模索するという姿勢に変わっている。もう不要論はないと思う」と述べ、貨物駅の必要性が理解されたとの見解を示した。
 知事と3月30日に行った会談では、沼津貨物駅の役割などについて詳しく説明したとし、知事が不要論を展開することはなかったという。小林社長は会見で「知事は鉄道貨物を幅広く勉強されているし、今回の説明でさらに理解を深めていただけた。面会が実現して良かった」と語った。
 ただ、原地区の新貨物駅用地の強制収用問題に関しては「(会談で)『大変ですね』とは申し上げたが、(原地区への)移転をあきらめたということではない。高架化事業の主体はあくまでも県で、われわれがどうこう言う立場にはない」と述べるにとどめた。
 会見では、沼津貨物駅が旅客電車を含めたダイヤ調整の主要拠点となっているとも指摘。上下線で計5本の引き込み線があることに触れた上で「仮に貨物駅がなくなるとしたら、同等もしくはそれ以上のものを確保しないといけない」とし、移転先には一定のスペースが必要だとの認識を示した。
(静新平成22年4月15日(木)朝刊)

JR沼津貨物駅移転問題

 JR沼津貨物駅移転問題

求められる「次の一手」

 収用手続き凍結2カ月


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JR沼津駅周辺の鉄道高架事業の要となる、沼津貨物駅の移転問題。川勝平太知事の意向を受けた沼津市が、同市原地区の新貨物駅用地の収用手続きを凍結する決定をして2カ月が経過したものの、事業主体の県から「次の一手」はまだ見えず、街の求心力低下を危惧(きぐ)する地元からは焦りに似た声が上がっている。市の将来に直結するだけに、早急な決断が求められる。

 当初の計画ではJR沼津駅の東西5㌔を高架するため、沼津貨物駅を移転し、工事期間中に跡地を東海道線の代替線路に使う予定だった。しかし、新貨物駅用地の買収率は7割で滞り、用地買収を担当する市は昨年に秋口の土地収用調査に向け予算計上したが、7月に就任した川勝知事が推進、反対の両派を集めた意見交換会で調査と沼津貨物駅に疑問を呈し、風向きが変わった。

 昨年来、「いつ調査実施が決まるか分からない」とおびえる反対地権者の姿を見てきた。その数は静岡空港の本来地権者の10倍以上に及ぶ規模であり、収用調査の凍結は、市と市民、市民同士の間に遺恨を残さずに済んだ英断だ。

 ただ、この選択で、事態は新たな難局を迎えた。JR貨物にとっては原地区への移転の道が断たれた上、同駅そのものに対する不要論が降りかかり、身動きできなくなってしまった。先ごろ実現した川勝知事とJR貨物社長のトップ会談が、打開に向けた第一歩になるのか、大いに注目される。

 市は近く、有識者や市民、

商工関係者らで組織する「鉄道跡地利用検討懇話会」を発足させ、JR沼津駅周辺で生み出される約6㌶を対象に、跡地利用の具体的な検討に乗り出す。鉄道高架を前提に土地区画整理や道路整備が進む中での設置には「何としても鉄道高架事業を進める」という市の強い決意がうかがえる。

 市中心市街地の空洞化は市民の誰もが肌身で感じている課題でありながら、高架後にこの街をどうするべきかという青写真はこれまで描かれていなかった。"起死回生"のまちづくりに向けスタートラインに一刻も早く立ちたい地元の心情を考えると、懇話会の設置には重みがある。と同時に、沼津貨物駅の移転問題の解決がいかに重要かも浮き彫りになる。

 「費用対効果が見込めない」として鉄道高架事業に反対姿勢を貫いている反対派との議論は今後も不可欠だ。市民に伝わる投資効果が見えないままでは、推進、反対とも骨子のない主張にとどまってしまう。前向きな街の「未来予想図」を描く時がいよいよ来たのだから、はっきりとした効果を踏まえた骨太の議論に期待したい。(東部総局・大須賀伸江)

(静新平成2249日「解説・主張」)

沼津大瀬まつり

沼津大瀬まつり 海和む踊り船
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 奥駿河湾の春を彩る「大瀬まつり」が
4日、沼津市の大瀬崎と内浦漁港で開かれた。周辺の漁港から集結した漁船が大瀬崎の大瀬神社に参拝し、一年の豊漁と海の安全を祈願した。

 大漁旗をはためかせ、船べりを紅白の横断幕とスギの葉で飾った「踊り船」に乗った若者らが、化粧で顔を白くし、長じゅばん姿で「ちゃんちゃらおかし、ちゃらおかし」のおはやしに合わせて扇子を振る「勇み踊り」を繰り広げた。

 まつりのフィナーレ、内浦漁港内のパレードでは、岸壁に集まった大勢の見物客が海の男の女装姿を楽しんだ。勇み踊りは明治時代には行われていたとされ、女装することで同神社の祭神の気持ちを鎮めて海を穏やかにするためといわれている。

(静新平成2245()朝刊)
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電気自動車

 アイ・ミーブ
 398万円に値下げ 三菱自、日産に対抗

100401-02 三菱自動車は30日、個人向けに4月1日から販売する電気自動車「アイ・ミーブ」を61万9千円値下げし、398万円にすると発表した。政府の電気自動車向け補助金を差し引いた、購入者の実質的な負担額は284万円になるという。
 日産自動車が30日午前、電気自動車閥リーフ」を376万円、予想される補助金を差し引き実質299万円で発売すると発表。三菱幹部は「リーフの値付けを踏まえ戦略的な価格にした」と日産に対抗した値下げと認めており、本格的な電気自動車時代に向けて販売競争が激化しそうだ。
 三菱は2010年度にアイ・ミーブを国内で約4千台販売する計画。すでに自治体や企業、個人から約2千台の受注を得ている。
(静新平成22年4月1日朝刊)

 機械遺産の加工盤

 機械遺産の加工盤
 玄関前に常設展示 東芝機械
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 東芝機械はこのほど、日本機械学会から昨年7月に「機械遺産」の認定を受けた「親歯車ホブ盤HRSー500のマスターウォームホイール」を沼津市大岡の同社本館玄関前に常設展示した。
 マスターウォームホイールは船舶用の大型歯車などを加工する際の土台になる。機械遺産の認定品は1953年に同社の前身の芝浦機械製作所が製作し、現在まで世界一の高精度を誇っている。
 これまで長らく同社敷地内の奥まった場所に展示していたが、機械遺産認定を契機に3月下旬に玄関前に移した。同社総務部は「お客さまや地域の皆さんに当社のものづくりの姿勢と技術、歴史を伝えられれば」としている。
(静新平成22年4月1日朝刊)
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