福島・浅川町産牛肉
イオン、本県9店で販売
放射性セシウムを含む稲わらを与えられた肉用牛が福島県浅川町の畜産農家から出荷された問題で、イオンは16日、牛5頭分の肉、計320㌔を、本県と東京、千葉、神奈川、石川の1都4県にあるグループの14店舗で販売したと発表し、店舗名も明らかにした。
イオンによると、静岡県内での販売はイオンキミサワ系列の9店舗で、販売量は計128・5㌔。4月27日から5月19日にかけて売られ、販売日は店舗により異なる。細切れやモモステーキ、シチュー用すね肉などとして精肉売り場に並び、全て販売済みという。
同社は店頭に経過を説明する掲示を行い、返品や返金の対応を取っている。国や自治体は流通経路は明らかにしているが、販売店舗名は風評被害の懸念などを理由に非公表としてきた。同社の担当者は「消費者の安心安全を担保するため、物販や飲食などに関わる場所をすべて自主調査し、公表する結論に至った」と説明した。
また、県衛生課は同日、愛知県と京都市からの情報提供に基づき調査した結果、イオン関係の店舗のほかに掛川市の飲食業者が2・1㌔、伊豆市の食肉販売業者が7・2㌔、伊豆の国市の飲食業者が6・6㌔を販売したり、提供したりして、すべて消費されたと発表した。
イオンが「福島県浅川町の牛肉を販売した」として公表した静岡県内の店舗名は次の通り。
キミサワ加茂川店(三.島市)▽キミサワ千代田店(静岡市葵区)▽キミサワ壱町田店(三島市)▽キミサワ修善寺店(伊豆市)▽キミサワ裾野店(裾野市)▽キミサワ富士宮小泉店(富士宮市)▽ザ・コンボグランリバー大井川店(焼津市)▽キミサワ函南店(函南町)▽キミサワグラッテ香貫店(沼津市)
【静新平成23年7月17日(日)朝刊】