米久食品横流しか 製麺業者敷地で発見
廃棄カツ横流し事件をめぐり、食肉加工大手の米久(沼津市)の業務用冷凍とんかつも製麺業者「みのりフーズ」(岐阜県)に横流しされた可能性があることが22日、分かった。みのりフーズの敷地で商品が見つかったと、前橋市の保健所から連絡を受けた米久が明らかにした。
米久によると、冷凍とんかつは子会社の米久デリカフーズ(沼津市)の前橋工場(前橋市)が製造し、米久が取引先に商品として販売した。賞味期限は昨年8月7日で、発見された総量は不明という。
壱番屋が廃棄した冷凍カツを横流ししていた産業廃棄物処理業者「ダイコー」(愛知県)に廃棄を委託したことはなかった。
とんかつは流通過程で業者が廃棄依頼するなどし、みのりフーズに渡った可能性があるという。前橋市の保健所から「岐阜県が実施したみのりフーズへの立ち入り調査で見つかった」と米久に情報提供があった。
米久の広報担当者は「今後、商品が不正転売されることのないよう対策を講じていきたい」とコメントした。
【静新平成28年1月23日(土)三面記事】