今回も台風の置き土産・狩野川沿いや海岸にごみの山(沼朝平成19年9月11日号)
台風9号が去った八日朝、狩野川や我入道などの海岸には今回も、台風が襲来するたびに見られる、うれしくない「置き土産」がもたらされた。
その後始末のため、狩野川では御成橋上流から永代橋間両岸の清掃作業が、業者やボランティア団体によって行われた。
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右岸の魚町の川に面した複数の住宅では、建物内の駐車場に溜まった泥や枯れ枝などをポンプ車で放水して片付ける姿が見られた。
また、市から委託された業者が、道路と川を隔てる柵に引っ掛かった枯れ枝を外し、道路に堆積した泥をパワーショベルで除去。作業員は「水位が高かったためか、今回はゴミの掛かり具合がいつもと違う」と話した。
海岸も軒並み、ごみの山。我入道海岸では地元の有志が熊手などを使い、漂着した流木や枯れた枝、アシなどを集めた山が河口から牛臥山にかけていくつも築かれた=写真・上。
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作業していた男性は「いつもと異なり風の向きが違ったのか、ペットボトルなどのビニール系のゴミや空き缶類は少ない」と話した。
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来年四月の供用が予定されている仮称「我入道公園」の大山巌邸跡地前の小浜にも大量の流木、枯れ枝、枯れアシが流れ着いたが、片付ける人の姿は見られなかった。
供用開始後も出水のたびに同様の事態が考えられるため、管理が課題となりそうだ。
また、牛臥から御用邸にかけての海岸には四隻のプレジャーボートが打ち上げられ、一隻は大きく傾き、三隻は何もなかったように砂浜に鎮座=写真・中。千本浜海岸にも多くのごみが漂着した"写真・下。