辻畑古墳 保存検討は分析終了後
都市計画道路で沼津市長
国内最古級の可能性が指摘されている沼津市東熊堂の辻畑古墳の保存について、栗原裕康市長は29日の定例会見で「学術的価値が明らかになった際に検討したい」と述べ、同古墳が用地となっている都市計画道路「沼津南一色線」の建設計画をただちには変更しない考えを示した。
市教委は2011年までに学術的価値を分析し、報告書にまとめる予定。栗原市長は「分析が終わってから、学術的価値や見た目も含めた出土物のインパクト、市民が訪れて『なるほど』と思うに値するかを検討したい」と述べた。その上で「庁内でまだ打ち合わせはしていないが、世間の注目を無視して進めることはできない」とも述べ、価値が判明するまでに、古墳に触る工事をしない可能性を示唆した。
市教委が発掘調査をしたところ、古墳時代初頭にあたる250年ごろとみられる高杯(たかつき)が前方後方墳を囲む周濠(しゅうこう)から見つかった。現地説明会には千人以上が詰め掛けるなど、関心が高まっている。
(静新平成9月30日朝刊)
都市計画道路で沼津市長
国内最古級の可能性が指摘されている沼津市東熊堂の辻畑古墳の保存について、栗原裕康市長は29日の定例会見で「学術的価値が明らかになった際に検討したい」と述べ、同古墳が用地となっている都市計画道路「沼津南一色線」の建設計画をただちには変更しない考えを示した。
市教委は2011年までに学術的価値を分析し、報告書にまとめる予定。栗原市長は「分析が終わってから、学術的価値や見た目も含めた出土物のインパクト、市民が訪れて『なるほど』と思うに値するかを検討したい」と述べた。その上で「庁内でまだ打ち合わせはしていないが、世間の注目を無視して進めることはできない」とも述べ、価値が判明するまでに、古墳に触る工事をしない可能性を示唆した。
市教委が発掘調査をしたところ、古墳時代初頭にあたる250年ごろとみられる高杯(たかつき)が前方後方墳を囲む周濠(しゅうこう)から見つかった。現地説明会には千人以上が詰め掛けるなど、関心が高まっている。
(静新平成9月30日朝刊)