創業100年超 全国7位
長寿企業県内728社 最古は鎌倉時代

東京商工リサーチがまとめた創業100年を超える長寿企業の実態調査によると、県内の100年超え企業数は728社で全国7位だった。県内分を抽出調査した同社沼津支店は「企業数が多い3大都市圏や歴史ある古都にこそ及ばないが、県内に古くから産業が栄えていたことがしのばれる」と話している。
創業年代は、宗教法人を除くと伊豆の酒造会社など鎌倉時代の創業が最古。安土桃山時代以前は東部が4社(中西部は1社ずつ)と最も多いが、江戸時代は中部が63社で、東部の29社、西部21社を大きく上回る。
創業年が古い企業は酒造や酒販会社が目立つ。上場会社では現在は食品スーパーなどを展開するマキヤが古く、江戸・寛政年間(1800年ごろ)、槙屋利八が沼津藩の御用商人として乾物商を営んだ。明治28年(1895年)に金物店開業、昭和39年(1964年)にはチェーンストアとして一歩を踏み出した。
売上高別では100億円以上の大企業が22社で3%にとどまる一方、年商5億円未満が466社と全体の64%で、県内の長寿企業の多くは、近隣商圏で事業展開する中小企業で占めているとみられる。業種別では卸売・小売業が322社で最も多く、製造業233社、建設業72社が続く。
同支店は長寿企業の特徴について、「本業を重視しながらも、時代に合わせて変化する柔軟性といった日本型経営の長所が随所でみられる」と説明している。
〈静新平成21年10月3日(土)朝刊〉
長寿企業県内728社 最古は鎌倉時代

東京商工リサーチがまとめた創業100年を超える長寿企業の実態調査によると、県内の100年超え企業数は728社で全国7位だった。県内分を抽出調査した同社沼津支店は「企業数が多い3大都市圏や歴史ある古都にこそ及ばないが、県内に古くから産業が栄えていたことがしのばれる」と話している。
創業年代は、宗教法人を除くと伊豆の酒造会社など鎌倉時代の創業が最古。安土桃山時代以前は東部が4社(中西部は1社ずつ)と最も多いが、江戸時代は中部が63社で、東部の29社、西部21社を大きく上回る。
創業年が古い企業は酒造や酒販会社が目立つ。上場会社では現在は食品スーパーなどを展開するマキヤが古く、江戸・寛政年間(1800年ごろ)、槙屋利八が沼津藩の御用商人として乾物商を営んだ。明治28年(1895年)に金物店開業、昭和39年(1964年)にはチェーンストアとして一歩を踏み出した。
売上高別では100億円以上の大企業が22社で3%にとどまる一方、年商5億円未満が466社と全体の64%で、県内の長寿企業の多くは、近隣商圏で事業展開する中小企業で占めているとみられる。業種別では卸売・小売業が322社で最も多く、製造業233社、建設業72社が続く。
同支店は長寿企業の特徴について、「本業を重視しながらも、時代に合わせて変化する柔軟性といった日本型経営の長所が随所でみられる」と説明している。
〈静新平成21年10月3日(土)朝刊〉