昭和39年東京オリッピク五輪記念風呂敷見つかる
沼津の呉服店 4種類、店頭に展示
沼津市大手町の「井草呉服店」でこのほど、1964年の東京五輪を記念して作られた4種類の風呂敷が見つかった。8日に2020年の五輪開催が東京に決まったことを受け店頭に展示され、来店客らの注目を集めている。
風呂敷は約70㌢四方。前回の東京五輪を記念して京都市の会社が公式ポスターや世界各国の五輪切手を題材に製作し、当時、店が得意先などに500枚程度を配ったという。当時のことを思い出した井草実会長(78)が探したところ、店の倉庫の中で発見した。
井草会長は「半世紀近く前の物とは思えない。当時の最高峰の技術を使ったのだと思う」と驚く。前回東京五輪では開会式を国立競技場で見学した。「最後の聖火ランナーが自分の脇を走っていった。今度も開会式を生で見たい」と感慨深げに語った。
風呂敷は9月下旬ごろまで展示する。
《静新平成25年9月10日(火)朝刊》