歴史民俗資料館移転検討
沼津市教委 本年度閉校の内浦小へ
沼津市教育委員会が、沼津御用邸記念公園(同市下香貫)内にある歴史民俗資料館を、本年度末で閉校する内浦小(同市内浦三津)へ移転することを検討している。11日の市議会11月定例会総務委員会で示された市個別施設計画案に盛り込まれた。
歴史民俗資料館は太平洋戦争で焼失した旧御用邸の本邸跡地に建てられ、1974年に開館した。国の重要有形民俗文化財に指定された「沼津内浦・静浦及び周辺地域の漁労用具や、県指定の農耕用具などの資料約5万点を収集保管し、一部を展示している。ただ、津波浸水想定区域にあり、老朽化も進んでいて、移転を検討することになった。
内浦小は来年度から西浦小、長井崎中と統合され長井崎小中一貫校になる。市教委によると、資料館移転の具体的な時期や展示内容は未定だが、校舎を改修して転用する形を想定している。現在、2カ所に分散している資料収蔵庫も集約したいという。
(東部総局・山下奈津美)
【静新令和2年12月12日(土)朝刊】