沼津第一、第二中の校区再編
緊急事態で統合時期変更
沼津市教委は20日第一中と第二中の画校区にある小学校3校と中学校2校をそれぞれ1校にする統合方針について、「2023年4月」としていた時期を変更すると発表し・た。緊急事態宣言の発令を受け、円滑な統合に向けて本年度に予定していた児童生徒の交流事業が困難になったことを理由に挙げた。統合を巡って一部住民が反対していることに対しては「決定と無関係。統合する方針に変わりはない」としている。
市教委は変更後の統合時期について「できる限り早期」とし、明確な時期は示していない。2学期から統合の準備段階として計画していた、各校の児童生徒による合同授業や部活動の合同練習などがコロナ禍で実施できなくなったため、統合時期も見直しが必要になったと説明している。 統合は、児童生徒数の減少が続く第二中校区の適正化を図るのが目的。計画では、隣接する第一中校区を加えて第一小、第二小、千本小の小学3校を一校にし、中学校も第一中と第二中を統合する。6月の教育委員会定例会で決定した。 一部地元住民からは中学を統合した場貧地域コミュニティーへの影響が出かねない上(最新データでは児童生徒数の減少が緩やかになると見込まれるなどとして、市教委に方針撤回を求めている。
奥村篤教育長は「地域住民の理解や周知の取り組みが十分でなかったのかもしれない。ただ、今回の時期変更はあくまでコロナ禍のためで、統合の必要性の認識自体に変わりはない」と話した。(東部総局・薮崎拓也)
【静新令和3年8月21日(土)朝刊】